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建てられない上に夏は灼熱の地獄となる美術館を設計してみた。外観と内観に重きを置いているだけ
あって実にバカらしいものだ。しかし、私のような建築を始めたばかりのひよっこにとってこの設計
は非常に楽しいものであった。次から次にアイデアが思い浮かんでは、それをこの作品に対して一心
に注ぎ込む。自分がやりたい事や自己満足をカタチにしていくというのはこの作品が初めての経験だ
ったのだ。ただこうした建物は有名建築家が小難しいコンセプトを持ち出してわけわからんものを作
っているのと何もかわらないわけである。（いや、むしろそれ以上にタチが悪いと言えよう、社会性
が微塵にもないのだから）それでも、私はこの作品が大好きだ。色々悪くは言ったが自分の中の厨二
力を存分に発揮した以上、この作品は自分自身であり、私の原点である。恥ずかしい気持ちは相当な
のだがそれも一興だ。まだまだ、中学生のあの頃を忘れず、社会性をもう少し持ってこれからは頑張っていきたい。
